• プロだから知っている必ずおさえておきたい失敗しないリフォームのコツ

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    プロが教えてくれる 憧れのオープンキッチンの「気になる手元」の隠し方

    最近人気のオープンキッチン。家族やゲストとコミュニケーションがとれ、空間を開放的に使えるのが何よりの魅力でもあります。フラットで遮るものがないオープン型の場合、掃除はとても楽ですが、手元や生活雑貨が“オープン”に見えてしまうことが気になる人も多いはず。今回は、この手元の隠し方をオーダーキッチンのエキスパートであるリブコンテンツの田原さんに聞いてみました。   写真提供:リブコンテンツ

     

    リブコンテンツ 代表 田原 由紀子さん

    リブコンテンツ 代表
    田原 由紀子さん

     

    教えてくれるのは

    オーダーキッチンのエキスパート。「キッチンは“自分らしさ”があらわれる場所。オープンキッチンは“合う” “合わない”があるので、リフォームをする際にもう一度自分のライフスタイルを見つめ直してみることをおすすめします」。

    reform&renovation.comでの紹介ページ

     

     

     

           コツ(1) 台所用品の便利な隠し場所

    シンク内に洗剤 スペースを確保

    シンク内に洗剤スペースを確保

    オーダーでシンクを掘り込んだり、シンク内に付属のカゴを使用して、洗剤置き場を確保している。気にならない程度に容器の上部が露出するが、スポンジや洗剤容器の丸見えは避けることができる。

     

    LD側から死角になる足元オープン収納

    対面するLD側から目隠しになる足元のオープン収納。扉を設けないことで通気性を確保でき、ゴミ箱やフキン、まな板、包丁、洗剤など台所用品をそのまま収納できる。扉の開閉のワンアクションが省略できることで、家事が格段にラクになる。

     

    使用頻度の高い台所用品には“ちょっと置くところ”をつくってあげる

    フラットタイプのオープンキッチンは、向き合いながら作業ができる参加型のキッチンタイプですが、遮るものがなく、ものや動作がすべて丸見えになります。

    「食事中に台所用品が見えるのがイヤ」「カウンターはスッキリさせたい」という場合は、使用頻度の高い洗剤やまな板など“ちょっと置くところ”をシンクや足下に設けましょう。オープン収納は、片付けが苦手な人にも使い勝手がよく、キッチンが格段にスッキリとした印象になります。

     

     

        コツ(2) 油&水はね防止対策

    油&水はね防止の 袖壁の設置

    油&水はね防止の袖壁の設置

    写真の事例は、構造柱をふかしてつくった袖壁をシンク前に設けたオープンキッチン。ガスコンロや流し前に袖壁を設けることで、はねた油や水が床を汚す心配もなく、LD側からの死角にもなり、収納と油&水はね対策の機能を持たせることができる。

     

    ガラスで手元の 閉塞感を解消

    写真提供:リブコンテンツ

    ガラスで手元の閉塞感を解消

    ペニンシュラ型オープンキッチン。「手元が見えるのは気にならないけど、水はねがどうしてもイヤ」という施主の要望に、ガラスの立ち上がりを設けた事例。立ち上がりは15cm以上あるものの、手元の閉鎖的な印象を払拭している。

     

    油&水はねを防止し手元をしっかり隠す

    カウンターの奥行きが90cm満たない場合は、袖壁や立ち上がりなどの油&水はね防止対策が必要になります。袖壁の幅は用途にもよりますが、シンクやコンロを隠したい場合は90cm、洗剤などをちょっと隠したい場合は50cm程度でもあると安心です。

    また、水栓や鍋などの台所用品や手元を隠したい場合は、LD側の立ち上がりを20cm以上に設定するとよいでしょう。「会話には参加したいけど、手元はしっかり隠したい」という人におすすめです。

     

     

        コツ(3) 立ち上がりの活用法

     

    DK動線上に収納棚を造作

    写真提供:リブコンテンツ

    DK動線上に収納棚を造作

    立ち上がりのD側に収納スペースを設けた事例。シンク前に奥行きの浅いカウンターが生まれ、D側には細々としたお皿やカトラリー類を収納する引出しを設けた。DK動線上に収納を設けたことで利便性を格段にアップさせた。

     

    立ち上がりの使い方はライフスタイルに合わせて

    「比較的低めの10cm以下の立ち上がりは、対面しながら作業を共有できるぎりぎりの高さで、「みんなで一緒に台所仕事ができて、でも少しだけ手元を隠したい」という場合に最適です。立ち上がりは、水はねが安心でダイニング側から見たときに“キッチンっぽさ”がないのが特徴ですが、「手元を隠したい」という同じ要望でも使い方は人それぞれです。流行に左右されずライフスタイルに合ったプランを立てましょう。

     

    少しだけ手元が隠れる立ち上がり

    写真提供:リブコンテンツ

     

    少しだけ手元が隠れる立ち上がり

    洗い物の水が向こう側に流れるのを防ぐために立ち上がりを設けた事例。かといって立ち上がりは低めに設定しているため、向き合いながら作業ができる。手元も少しだけ隠れる程度で、フラットに近いオープンキッチンとなっている。

     

     

     

     

     

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